2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

スティーヴン・ハンター 狩りのとき

ボブ・リー・スワガー海兵隊一等軍曹に襲いかかる弾丸。ベトナム戦争下で表れた謎のロシア人スナイパー。プロの闘いはあの地獄に置いてきたはずだった……。家庭を持ったボブを再び恐怖に追い詰めるのは、あいつなのか? 家族を守るために彼は銃を手にするが……。…

貴志祐介 ダークゾーン

目覚めた瞬間、殺戮の七番勝負が始まった。見覚えのある面々が駒となり、キングである塚田を守らなければならない。しかし、この世界は夢なのか? ここは本当にかつて恋人と訪れた軍艦島なのか? 謎を追う時間も与えない敵駒たちとキング。塚田たちはこの悪夢…

インガー・アッシュ・ウルフ 死を騙る男

平和で小さな町を襲った殺人事件。お飾りの女性署長は誠実に事件を追う。しかし他の田舎でも、同様の手口で人々が次々と殺されていた。管轄を越えて翻弄される署長たち。そして連続殺人犯ベラドンナの目的と正体は……。 ”北アメリカの純文学作家の変名”による…

我孫子武丸 弥勒の掌

妻が殺され、汚職の疑いをかけられた刑事。浮気後、冷めていた妻が突然失踪した教師。奇妙な2つの事件は、やがて宗教団体に収束されていくが……。 発売当初に読んでいたけど、面白かったと思いだして再読。サスペンスの見本のようで、スラスラ読めるし驚ける…

冲方丁 テスタメントシュピーゲル 1

近未来ウィーン。人種・文化・技術が集結する国際都市ミリオポリス。警察部隊MPBに所属する3人の特甲児童たちは、それぞれの未来と過去を見つめようとしていた。しかし、またしてもテロ事件が発生。世界を震撼させる被害者。都市に眠る爆弾。その裏には”彼女…

10年度読んでよかった本

今年(昨年だけど)はこれがよかった! という自分なりのベスト(05年版)(06年版)(07年版)(08年版)(09年版)。本読んでなかったよね、というすんごいゲームをしていた1年だった。約2/3が海外だったことも合わせて、言い訳としておきたい。あとtwitte…

量子回廊 年刊日本SF傑作選 日下三蔵・大森望編

3選目となる、09年に発表された作品から18編を選んだ年刊日本SF傑作選。第1回創元SF短編賞受賞作も収録されている(その松崎有理『あがり』がとてもよかった)。面白かったものを収録順に挙げると、綾辻行人『心の闇』が明確な語り口調で楽しいホラー。珍し…