book

廣嶋玲子 ふしぎ駄菓子屋銭天堂 1

路地の先に見えたお店。どうしてこんなところに駄菓子屋が……。今までに見たことのない色とりどりのお菓子。大柄な店主の女性が紹介する言葉は心地よくて……。 これ、一度しか出会えないレンタルビデオ屋を描いた藤子不二雄A「憂夢」と一緒だ……。懐かしい……と…

佳多山大地 新本格ミステリを識るための100冊令和のためのミステリブックガイド

綾辻行人『十角館の殺人』から源流とする新本格ミステリ。令和3年までの軌跡を100の名作で紹介するブックガイド。 読むのをやめていた北村薫。気になっていた井上夢人。読んでいなかったのかと問うた「競作五十円玉二十枚の謎」。本書のおかげでめちゃくちゃ…

平山夢明ほか 瞬殺怪談 死地

平山夢明をはじめ怪談の名手10名による154話を収録。 さまざまな著者による実話怪談を収録するシリーズ第7弾。たったの数行が怖いほど、物語の入口がどれも見事。ご当地怪談よりはマンションや駅、帰り道といった漠然とした環境が好き。 瞬殺怪談 死地 (竹書…

我妻俊樹 忌印恐怖譚 くびはらい

奇怪、異様、不可思議な話しに聞き耳をたてていると、いつか自分も体験することになる……。実話怪談50話を収録。 語り口、ほどよく短い1話のボリューム感、そしてじわっとくる余韻。「瞬殺怪談」で出会ってから著者のはよく読んでるな。 忌印恐怖譚 くびはら…

井上夢人 ラバー・ソウル

おぞましい様相に誰もが目を背け、社会から隠れて生活をする鈴木誠。しかし彼の書く高度なビートルズ評は、多くの専門家を唸らせた。鈴木誠が偶然にも出会ってしまった、若手モデルの美縞絵里。彼女に魅せられ、大胆なストーキングを開始するが……。 梅田駅の…

北村薫 盤上の敵

妻の友貴子がいる家に、猟銃を持った殺人犯が立て籠った。末永純一は警察が囲んでいるため、帰宅も身動きもできなくなってしまった。偶然にも犯人とコンタクトを取った純一は警察、報道局をも利用した秘密裏の作戦を強行する。 佳多山大地「新本格ミステリを…

山下柚実 年中行事を五感で味わう

正月のお雑煮に始まり、七草粥、節分、雛祭り……。土地の空気と混ざり合いながら続けられてきた年中行事には、つねに無病息災、子どもたちの成長を願った。そこに存在する音、味、匂いなど五感との結びつきを紹介する。 語り口が優しく、軽い歳事記読みものと…

森博嗣 マインド・クァンチャ

都を目前に、炭焼き小屋で眠っていたゼンは多勢の敵に起こされる。1人の剣士に圧倒的な技量差で敗れてしまうが、谷から落ちたことで姉弟に救われ一命を取り留める。しかしゼンは記憶も刀も失ってしまった……。 そもそも山田章博のイラストいる? 記憶喪失って…

サイモン・シン 数学者たちの楽園 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち

アメリカの人気長寿アニメ「ザ・シンプソンズ」。ハーバード大学の数学者たちが、シナリオライターとしてドラマや笑いを議論しているとはあまり知られていない。熱狂的ファンである著者が、散りばめられた数学トリビアの楽しさと、そこに隠された意味を解説…

森博嗣 フォグ・ハイダ

暮れる前に峠越えを急ぐゼンの前に表れた賊。1人は金目当て、もう1人はゼン以上の剣の使い手と見てとれた。かろうじて逃れたゼンは、あの剣士に再度の手合わせを願う。 森博嗣が書く時代小説シリーズ第4弾。前半は技を磨いていくドキュメンタリーのようで、…

若竹七海ほか 競作五十円玉二十枚の謎

池袋の書店で、土曜日ごとに五十円玉二十枚を千円札に両替する中年男の真意とは? 若竹七海の実体験にプロアマ問わず13人が挑戦し、妙技と解答を堪能できる競作アンソロジー。 謎の圧倒的存在感よ。デビュー前に若竹七海賞を受賞した倉知淳の力技は、立方体…

現代用語検定協会 監修 現代用語の基礎知識学習版 2020 - 2021

毎日のニュースで見る単語の中には、新語や時事語が多く含まれています。重要ニュースからロングスパンの時事問題まで、キーワードと一緒に解説。 新型コロナウィルス感染症から新聞を読むようになって、時事語を勉強する機会がなかったと気づいた。意見・思…

水月昭道 子どもの道くさ 居住福祉ブックレット

子どもたちために安全な通学路の確保が問われる。だけど、本当に彼らのためになっているのだろうか。子どもたちの視点から見ることで、安全のあり方を問う。 近所の会社がメダカを飼っていて、学校帰りの子どもたちが立ち寄っていく様子を見て、寄り道したこ…

ホリー・ジャクソン 自由研究には向かない殺人

英国の町で5年前に起きた17歳の少女の失踪事件。交際相手だった少年が事件に関わっていたとされるが、自殺によって幕を閉じた。少年と親しかった少女ピップは、無実を照明するために関係者へインタビューを、自由研究として始めた。皆の口は固く、遅々として…

市川憂人 岡崎琢磨 坂上秋成 円居挽 谷川ニコ 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! ミステリー小説アンソロジー

なぜか星海社から小説アンソロジー第2弾『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』が刊行!谷川ニコによるパンツの柄を当てる本格推理から、ダイイングメッセージ、日常の謎、作戦会議までが集結。 うっちーと二木の絵文字コンビによる推理合戦が、意…

伊吹亜門 幻月と探偵

関東軍が支配する満州。哈爾浜(ハルピン)にある旧陸軍中将の屋敷で、毒殺事件が起こった。岸信介から依頼を受け、厳寒の世界で調査を進めるが関係者の口は硬かった。屋敷に届いた脅迫状に書かれた「三つの太陽」の真相とは……。 デビュー作の幕末から、今作…

朝里樹 21世紀日本怪異ガイド100

コトリバコ、異界駅、八尺様……。2000年以降に語られるようになった怪異を精選。 「ネット 怪異 まとめ」で検索すれば全て読めるじゃないか……と思うか、なるほど現代怪異はネットに場所を移したのか……と思うか。それはあなたしだい……。『日本現代怪異事典』か…

我妻俊樹 奇々耳草紙 死怨

奇怪、異様、不可思議な話しに聞き耳をたてていると、いつか自分も体験することになる……。実話怪談61話を収録。 「忌印恐怖譚」シリーズから「奇々耳草紙」シリーズへ。語り口、ほどよく短い1話のボリューム感、そしてじわっとくる余韻。1話の総合力が高くて…

中山市朗 怪談狩り あの子はだあれ?

「新耳袋」の著者・中山市朗が蒐集した実話怪談シリーズ第6弾。子どものころに出会ったあの子。変わらぬ姿で前に立っているが、これは怪異なのか。それとも……。 複数作家の『瞬殺怪談』、距離感の近い黒木あるじ『無惨百物語』、語り口が絶妙な我妻俊樹『忌…

三津田信三 どこの家にも怖いものはいる

作家の三津田信三は、怪談好きという編集者・三間坂と出会い意気投合する。彼の実家から出てきた「家」にまつわる奇妙な話しで盛り上がる。親戚から預かった日記には、少なからず共通点があった。もしこの怪談が繋がっているとすれば……。 ここ最近読んだ現代…

石原陽一郎 長岡正哲 石川かおり 茅和伊 アフガニスタンの未来をささえる 国際機関職員の仕事

世界銀行、国際移住機関、国連人口基金、ユネスコ。アフガニスタンの国際機関で働く4人の日本人が、それぞれの視点から援助の実情と未来への道のりを語る。 アフタガニスタンのニュースを見ながら、こんなに困難な国になったのか理解したくて読んでみた。歴…

アルネ・ダール 時計仕掛けの歪んだ罠

15歳の少女が監禁されているとの通報を頼りに突入するも、現場はもぬけの殻。連続失踪事件として追うベリエルは、上司と衝突しながら説明しきれずにいた。残されたメッセージが、彼に宛てたものだったからだ。現場に必ずいる不審な女性に気づき、一気に駒を…

吉村文政 戦争の時代の子どもたち 世田国民学校五年智組の学級日誌より

大東亜戦争が進む中、言葉と絵で学級日誌を書いた子どもたちがいた。多くない勉強の機会、農作業で採れた野菜や、先生がかけてくれた言葉。そして疎開してくる同年代の子どもたちや、学徒動員で旅たつ年上の人たち。 8月の終戦記念日に合わせて読んでみた。…

青木理 誘蛾灯 二つの連続不審死事件

鳥取の場末のスナック。人気のない店に小柄で肥満、特徴のない容姿のホステスがいた。上田美由紀、35歳。彼女の周りでは少なくとも6人の男がいた。どうして男たちは彼女に騙され、支配され、搾取され、死んでしまったのか。関係者を取材するうちに、見えてき…

佐藤究 テスカトリポカ

麻薬密売の利権を巡りカルテル同士の抗争が激化したメキシコ。急襲を受けたバルミロはジャカルタに逃走し、日本人の臓器ブローカーと出会う。世界の富裕層を顧客とする臓器ビジネスを実現させるため、彼らは日本に降りたった。金と臓器を目当てにした潮流に…

杉田明子 佐藤剛史 中高生のための「かたづけ」の本

いつも探すところから始まる。あれがどこにあるかわからない。そんな悩みを少しだけ軽くする、かたづける力をアップさせる1冊。最初の1手、すべてを出すことから始めましょう。よりよく生きる知恵が身につけば、きっと自分の変化に気づくはず。 ここ数年、仕…

森博嗣 スカル・ブレーカ

道中の斬り合いに関わってしまったゼン。剣士としての腕前も確かなヤナギは、勘定役として知り過ぎてしまったために、ある勢力から狙われることに。城主とその姉に近づいたゼンは、腕前から注目されるが……。 森博嗣の書く時代小説シリーズ3弾。ゼン誕生秘話…

ウォルター・テヴィス クイーンズ・ギャンビット

両親の死から一転、孤児院での生活が始まった少女ベス。戸惑うばかりの生活を支えたのは毎日渡される緑の薬と、用務員から教わったチェスだった。ウォートリー夫人に引き取られ、才能を伸ばしながら米国の大会で頭角を表す。賞金だけでなく、その才能を認め…

井波律子 故事成句でたどる楽しい中国史

中国4000年の歴史の中に登場する名君・暴君・英雄・詩人・美女の数々。歴史上に残された言葉、イベント、詩の多くが、私たちの日常会話でも使われている。故事成句をキーワードに、中国の歴史をたどる。 某高校図書室が世界史を学ぶキャンペーンで紹介してい…

五所純子 薬を食う女たち

睡眠薬、大麻、覚醒剤……。薬を手に入れるために体を売り、心を売り、家族を売る女たち。それぞれの生き様を取材するドキュメンタリー。 Twitterでの話題と、著者と連載誌のトラブルを見て、青山ブックセンターで購入してしまった(らしい本じゃないですか)…