2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

麻耶雄嵩 貴族探偵

残された孫娘のために屋敷にやってきた婿候補の3人。離れで1人が殺されていると連絡があったので駆けつけると、3人が殺されていた「春の声」。首と両腕を切断されて殺されていた女には多くの目撃証言があったが、それでは誰も容疑者になり得ない「トリッチ・…

山本紀夫 トウガラシの世界史 辛くて熱い「食卓革命」

世界中の食卓で消費される大量のトウガラシ。南米から始まった刺激の強いスパイスは、どのようにして世界に広まったのか?スパイスの歴史を読みたくて購入。どうして韓国ではトウガラシが大量消費されるのか気になっていたが、そうか肉食がキーになっていた…

森博嗣 四季 春

天才科学者・真賀田四季、6歳。多くの人間がその才能を知っていたが、理解できたのは本人ただ1人。しかし体と時間は、彼女にとっては遅すぎた。子どもが生まれたので、真賀田四季みたいにならんものかと思い、久しぶりに再読。全力を出せない四季がもどかし…

森見登美彦 有頂天家族 二代目の帰朝

京都は天狗と人間と狸の共存によって成り立っている。下鴨神社の糺ノ森に住む名家の三男である下鴨矢三郎は、亡き父から教わった「面白きことは良きことなり」を口にしながら京都を歩く。英国より赤玉先生の後継、二代目が急遽帰還。京都の狸たちはてんてこ…

ドン・ウィンズロウ 仏陀の鏡への道

19977年、西海岸のサンフランシスコ。鶏糞を研究する化学者を探してニール・ケアリーは、返還前の香港、そして中国へと飛ぶ。もしかして8年ぶりに再読。ニールの成長と活躍だけでなく、裏テーマでもある”成し得なかった歴史”が前作より格段にアップ。毛沢東…