黒木あるじ 怪談四十九夜 鎮魂

新しいアルバイト先に来たお客さんが。学校の先生の一言が。旅先で見たテレビ番組に映ったあれは……。気づいてしまうと、今までの日常には戻れないのかもしれない。現代実話怪談の作家たちによる49話。

祖父宅で食卓に出た「赤いゼリー」(真白圭)。工作で作った人形が動き出す「ダンボールマン」(神薫)。妻の実家で行われる正月の恒例行事「数珠繰り」(つくね乱蔵)。多くの凶作が収録されている中、最後に収録されている黒木あるじの複数話によって、全てを吹っ飛ばしながら読み終えることになる。