2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

鹿島圭介 警視庁長官を撃った男

1995年3月、警視庁長官が何者かに狙撃された。特別捜査本部を主導する公安部はオウム真理教犯人説に固執し、事件は行き詰まってしまう。しかし刑事部は、銀行強盗で逮捕した中村という老人から自供を得ていた。捜査によって発見された大量の銃器。影のような…

賀東招二 フルメタル・パニック! 同情できない四面楚歌?

戦場からの転校生・相良宗介と、そんな彼を見守ることになる同級生・千鳥かなめが本編から飛び出して、破茶滅茶な学園戦闘コメディの短編集第4弾。 何時もの笑える作品から、シリアスなものまで。1番読み応えがあるのは、マオたちがチームを組むきっかけの「…

中村うさぎ ショッピングの女王

無駄な散財をくり返す中村うさぎのショッピング・エッセイ。ダラダラ読んで「うわー、こんな奥さんじゃなくて良かったー。なんか知らないけど味付きコンドームは過去に読んだぞ?」で感想お終い。連載エッセイが続いて全5巻⁉︎ 人気あったんだな。 ショッピン…

池波正太郎 真田太平記 1 天魔の夏

急速に勢力を伸ばす織田信長と徳川家康の同盟軍に押され、信玄亡き後窮地に陥った武田軍勢。北条、上杉も控える中で、真田昌幸は生き残るための選択肢を選ばねばならない。源三郎、源二郎へと続く真田太平記開幕。 NHKで真田丸が始まったので見ていたら、と…

倉狩聡 かにみそ

何事にも無気力な私が海辺で拾った蟹は、何でも食べてスクスクと成長した。そして会話をするようになった。楽しくなった私は蟹の食事代のために働き、殺してしまった彼女も蟹の餌にした。ただ蟹は、ヒトの味を覚えてしまった。 表紙に惹かれて、薄めのボーイ…

中田永一 私は存在が空気

引きこもりの少年が瞬間移動を身につける。生きるために存在を消した少女。引っ越してきた可愛い彼女はパイロキネシス? 中田永一が書く青春恋愛×超能力の物語。 久しぶりに中田永一! と嬉しかったけど、超能力ものならその名前じゃなくてもいいんじゃないの…

森博嗣 毎日は笑わない工学博士たち

森博嗣が1996年から97年に綴ってきたwebエッセイをまとめたISEEシリーズの2冊目。 私はなぜ森博嗣の日記を読み返すのか。全くもって無駄な行為である。しかしその姿はまるで、おもちゃの入った引き出しを開ける、子供のようであったのだ(意味なしナレーショ…