2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

逢坂冬馬 同志少女よ、敵を撃て

1942年、モスクワ近郊の村で狩りをして暮らしていた少女セラフィマは、ドイツ軍の襲撃で母を殺され、村を焼かれてしまう。辛うじて命を得た彼女は女性狙撃小隊に所属して復讐を誓う。厳しい訓練からスターリングラードの前線で見た風景とは……。 第11回アガサ…

廣嶋玲子 ふしぎ駄菓子屋銭天堂 1

路地の先に見えたお店。どうしてこんなところに駄菓子屋が……。今までに見たことのない色とりどりのお菓子。大柄な店主の女性が紹介する言葉は心地よくて……。 これ、一度しか出会えないレンタルビデオ屋を描いた藤子不二雄A「憂夢」と一緒だ……。懐かしい……と…

佳多山大地 新本格ミステリを識るための100冊令和のためのミステリブックガイド

綾辻行人『十角館の殺人』から源流とする新本格ミステリ。令和3年までの軌跡を100の名作で紹介するブックガイド。 読むのをやめていた北村薫。気になっていた井上夢人。読んでいなかったのかと問うた「競作五十円玉二十枚の謎」。本書のおかげでめちゃくちゃ…

平山夢明ほか 瞬殺怪談 死地

平山夢明をはじめ怪談の名手10名による154話を収録。 さまざまな著者による実話怪談を収録するシリーズ第7弾。たったの数行が怖いほど、物語の入口がどれも見事。ご当地怪談よりはマンションや駅、帰り道といった漠然とした環境が好き。 瞬殺怪談 死地 (竹書…

我妻俊樹 忌印恐怖譚 くびはらい

奇怪、異様、不可思議な話しに聞き耳をたてていると、いつか自分も体験することになる……。実話怪談50話を収録。 語り口、ほどよく短い1話のボリューム感、そしてじわっとくる余韻。「瞬殺怪談」で出会ってから著者のはよく読んでるな。 忌印恐怖譚 くびはら…

井上夢人 ラバー・ソウル

おぞましい様相に誰もが目を背け、社会から隠れて生活をする鈴木誠。しかし彼の書く高度なビートルズ評は、多くの専門家を唸らせた。鈴木誠が偶然にも出会ってしまった、若手モデルの美縞絵里。彼女に魅せられ、大胆なストーキングを開始するが……。 梅田駅の…

北村薫 盤上の敵

妻の友貴子がいる家に、猟銃を持った殺人犯が立て籠った。末永純一は警察が囲んでいるため、帰宅も身動きもできなくなってしまった。偶然にも犯人とコンタクトを取った純一は警察、報道局をも利用した秘密裏の作戦を強行する。 佳多山大地「新本格ミステリを…

山下柚実 年中行事を五感で味わう

正月のお雑煮に始まり、七草粥、節分、雛祭り……。土地の空気と混ざり合いながら続けられてきた年中行事には、つねに無病息災、子どもたちの成長を願った。そこに存在する音、味、匂いなど五感との結びつきを紹介する。 語り口が優しく、軽い歳事記読みものと…