2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

安楽椅子犯人 - 三つの謎宮 - 問題編

3月31日に公開となったフリー・ゲーム、サウンドノベル作品集『安楽椅子犯人 - 三つの謎宮 - 小此木鶯太郎の事件簿 問題編』(公式サイト)をプレイ。これは倒叙形式(犯人視点のミステリ)であり、しかしプレイヤーの目的は、犯人が犯したミスを暴くという…

飛浩隆 グラン・ヴァカンス ― 廃園の天使〈1〉

仮想リゾート空間の”夏の区画”から、ゲストである人間の訪問が途絶えて1000年。AIたちは疑問に思いながらも、この夏が永遠に続くのではないかと考えていた。しかし、修復AIのクモとは違う”蜘蛛”の出現で、区画は消失を進め始めた。残されたAIたちの物語は、…

ピーター・ラヴゼイ マダム・タッソーがお待ちかね

1888年、ロンドンの高級写真館で助手が毒殺された。館主夫人の容疑が濃厚として逮捕され、彼女は公判前に全ての罪を告白した。絞首刑は3ヵ月後。この事件は静かにイギリス犯罪史に刻まれるはずだった、1枚の写真が送られるまでは。そこに写っていた”鍵”は、…

森博嗣 四季 秋

粗筋は省略。『赤緑黒白』から、どうしても読みたくなったので、パリのブックオフで2ユーロでノベルス版を購入。犀川のあの人物と再会した時の台詞だけで満足してしまう。こういった楽しみは他の趣味でも、他作家の作品でもないのは、我ながら不思議だ。それ…

森博嗣 赤緑黒白

赤に塗装された死体から事件は始まった。殺された男の恋人だったという女性から、保呂草は事件解明を依頼される。しかし第2の事件では、死体は緑に染められて……。 出張中に捨てるか売れるかできる本をと、古本で購入して再読。パリのブックオフで売ったら50…

森博嗣 そして二人だけになった ― Until Death Do Us Part

日本が誇る海峡大橋を支える巨大なコンクリート台。その内部に作られたシェルターに研究者など6名が招待された。特別な使用テストかと思われた密室で発生する殺人、そして完全閉鎖。盲目の若手科学者と、アシスタントはこの謎を解けるのか……。 出張中に捨て…

コリン・デクスター ジェリコ街の女

あるパーティーで出会った男と女。二人は同じテーブルで食事をした瞬間に、運命の出会いを感じていた。とくにモース警部は過剰なまでに……。しかし、再開を約束した数ヵ月後、その女性は自宅で自殺を遂げた。本当に自殺なのか? それとも自分がロマンチストな…

瀬名秀明 デカルトの密室

ヒト型ロボットが作られた近未来社会で問われる、ヒトとは? ロボットとは? 人工知能コンテストで起こった事件を皮切りに始まる連続殺人事件。閉ざされた部屋と、ヒトの脳。彼らはその密室の謎を解くことはできるのか。 ロボットに関わる疑問をSFミステリに仕…