近未来ウィーン。人種・文化・技術が集結する国際都市ミリオポリス。警察部隊MPBに所属する3人の特甲児童たちは、それぞれの未来と過去を見つめようとしていた。しかし、またしてもテロ事件が発生。世界を震撼させる被害者。都市に眠る爆弾。その裏には”彼女たちの記憶”が深く関わっていた……。物語の終わりは、ここから始まる。
2つの組織 / 物語『スプライトシュピーゲル』と『オイレンシュピーゲル』が1つに交差する……。複雑に交錯する伏線は、それぞれの思いや欲望のもとに、1本の糸に収束されていく。圧巻の戦闘シーンに、悲惨な近未来描写。それでも自分の、そして心を支えてくれる人のために戦う少女・少年たち。ここ3年ほど再読しては年末ベストで挙げている両シリーズの最終章。高度に発達した中二病が当にこれ。本当素晴らしいわ。表紙からして全3巻予定だろうから、次は『スプライトシュピーゲル』視点で完全に合流して、そして最終巻かな。過去話も書いてほしい。
- 作者: 冲方丁,島田フミカネ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/11/28
- メディア: 文庫
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