若竹七海 さよならの手口

久しぶりに葉村晶を読む。隠れた表情の上手さといえば、ロス・マクドナルド「さむけ」。背筋が冷えた感触が忘れられない。ヒヤリとする瞬間は若竹七海が引き継いでいると読むたびに思う。シリーズ変わらず不器用で満身創痍なヒロイン像で、古本屋で働けば白骨遺体を発見し、人探しをすれば彼女には処せない厄介ごとに巻き込まれる。今回は女性ばかりのシェアハウスを舞台に人間関係も書くのでヒヤヒヤさせられた。葉村晶には自身の幸せを見つけてほしい。