M・ヨート H・ローセンフェルト 犯罪心理捜査官セバスチャン

帰宅しない少年は、心臓をえぐり取られて発見された。猟奇的な事件に、国家刑事警察の殺人捜査特別班へ救援要請が出された。4人のプロチームに加わったのは、自信過剰で協調性ゼロのプロファイラー、セバスチャンだった。早々に片づくと思った事件は、意外な表情を見せていく……。

あらすじだけじゃわかんないよ、僕のストライクゾーンだってちゃんと言ってよ。若竹七海の登場人物全員が何かを隠していて、少しずつ嘘をついているような雰囲気に、キャラクターはフロスト・シリーズのように濃いめなのに憎めないテイストで、これめっちゃ楽しいやつやん! とすぐに気がつく作品です。チームメンバーのレベルが高い分、それぞれの視点が冴えているし、交わるとドラマチックになるので、読む手が止まらなかった。最悪の予想をどんどん更新していくシナリオも素晴らしい! めっちゃ好き!

犯罪心理捜査官セバスチャン 上 (創元推理文庫)

犯罪心理捜査官セバスチャン 上 (創元推理文庫)

犯罪心理捜査官セバスチャン 下 (創元推理文庫)

犯罪心理捜査官セバスチャン 下 (創元推理文庫)