アンソニー・ホロヴィッツ カササギ殺人事件

1955年7月、パイ屋敷に尽くした家政婦の葬儀がとり行われた。鍵のかかった屋敷で、掃除機のコードに足を引っかけただけの事故死なのか。真相は誰も知らないが、彼女の死によって小さな村に不穏な空気が蔓延したことは間違いなかった。そして第二の死。不治の病いを抱えた名探偵アティカス・ピュントの登場によって混乱は村人から読者まで……。

国内の賞で5冠を達成した本書。古典へのオマージュともいえるザ・本格のスタンダード×現代サスペンスのスピード感に満足させられるボリュームたっぷりの傑作。スケール感とか、オチの感触とか、読んだ人たちと語りたいたくなるド本格だ。これ以上書くと面白くなくなってしまうので、ここまでにしておきます。素晴らしかったです。

カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)

カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)