アンソニー・ホロヴィッツ その裁きは死

敏腕弁護士が殺害されて発見されたが、そこには“182”とペンキで殴り書きされていた。被害者は多くの人前で殺害予告をされていたり、殺される直前に謎の言葉を残していたりしたが……。作家ホロヴィッツと元刑事のホーソーンが再び難事件に挑む。

国内のミステリーランキング総なめだった『メインテーマは殺人』が面白かったので、第1位4冠の本書も読んでみた。全貌がまったく見えてこない序盤から、答えをミスリードさせる展開の上手さは前作同様。多少の好みはあるとしても、ザ・本格ミステリーを読んでいる気持ちよさがある。バディものとしては探偵ホーソーンの不透明な生活がどこまで面白くなるか……。