森博嗣 まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE

何年ぶりの再読だろう。殺人のうえ失踪した夫と、残された母子の揺れを書いた「虚空の黙祷者」がシンプルな現代サスペンスとして上質だった。初読から約25年、ずっと好きな「何をするためにきたのか」と「キシマ先生の静かな生活」。夫婦生活がわかるようになって楽しさが変わったのは「悩める刑事」。森博嗣らしいミスリードが懐かしい。