澤村伊智 他 潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー

角川ホラー文庫30周年を記念して刊行されたアンソロジー。全3巻の予定で、ベテランから新人まで読めるので楽しみ。鈴木光司は四半世紀経っても「リング」を書くのかと思わせてからの、セルフドキュメンタリー・ホラーを開拓。紹介すべき1編は一穂ミチ「にえたかどうか」。子育てママ×マンション×遺伝×友情のかけ算をエンタメ・バトル・ホラーに濃縮。終盤はかなり味の濃いジャンクフードになるが、必ず続きが読みたくなるはず。