澤村伊智 短編集 ひとんち

お嬢さま育ちの幼馴染の家には、独自のルールがあった……。(「ひとんち」)玩具コレクターの柳は、ロボットの元ネタと思われるUMAを探しているが、捜索仲間が失踪して……。(「シュマシラ」)「宮本くんの手」、書き下ろし「じぶんち」など8編を収録。

実話怪談をライフワークにしながら、隣のジャンルを読みたくなり、「ぼぎわんが、来る」以来の澤村伊智を手にした。身近な環境である家、隣人、趣味、職場から不快音を作りだす作家だと思う。面白さ、怖さのストライクゾーンが、残念ながら私とは違うっぽい。相性のいい現代ホラー作家がいれば嬉しいのだが……。