斉藤洋 白狐魔記 源平の風

白駒山にいる仙人に会うため旅に出た狐は、ある若き武士に命を助けられる。のちの再会で彼の名を義経と知る。人に興味を持った狐は、時代の節目に関わっていく……。

児童文学のベテラン、斉藤洋が書く大河ファンタジー。「鎌倉殿の13人」「アニメ平家物語」からの義経ブームで、シリーズ1作目を再読。キツネはウサギを捕まえるが、同じキツネを食べはしない。なのにヒトは、どうしてヒトを殺すのか。この悩みから500年以上に渡る孤独な悩みが始まる……。