荻原規子 源氏物語 紫の結び 3

女三の宮の登場によって六条院のバランスが崩れ始める……。「若菜上」の後半から「若菜下」「柏木」「横笛」「鈴虫」「御法」「幻」「雲隠」を収録。紫の上が病に伏せ、出家への希望と、その思いを拒否する君とで暗くはある。ただ、明石の姫君の子(君の孫)が生まれ、紫の上が抱く姿は物語中、もっとも幸せなシーンだろう。君と紫の上の物語だけでも読めた達成感。構成のおかげで頑張れました! ありがとう御座いました! 残りも読まなくては。