2008-01-29から1日間の記事一覧

北方謙三 水滸伝〈1〉 曙光の章

12世紀末の中国。国家の腐敗を嘆き、民のために打倒政府を志した者たちがいた……。北方謙三『水滸伝〈1〉 曙光の章』にして素晴らしすぎる。まだ水滸のスの字もでてきちゃいないが、例えば武術師範代・林沖の運動馬鹿なキャラに笑わせられつつも、謀反の疑い…

森博嗣 タカイ×タカイ

森博嗣『タカイ×タカイ』は、地上15メートルに掲げられた他殺死体が有名マジシャン宅で発見される。大筋はファンのみが楽しめる。トリックにおいては、ガッチガチの古典本格ミステリ・ファンに読ませてみたいよね、と多々思ってしまう最近の森節が効いている…

ジェフリー・ディーヴァー コフィン・ダンサー

ジェフリー・ディーヴァー『コフィン・ダンサー』でもドンデン返しがあるんだろうな、と思って読んでも驚きすぎだ俺。必ず完遂させる殺し屋”コフィン・ダンサー”対四肢麻痺の科学捜査家”リンカーン・ライム”。陽動作戦に次ぐ陽動で、どちらも追いつき追いか…

海堂尊 チーム・バチスタの栄光

海堂尊『チーム・バチスタの栄光』を一気読み。海外サスペンスを彷彿とさせる国内作家が、今書き続けていることが大切なのか(やー海外にもっと面白いのがいるじゃないですか、と言ったら怒られた)。いやでも、古典本格のような手順といい、手術シーンとい…

ルカ・ディ・フルヴィオ ディオニュソスの階段

昨年にちゃんと読み終えていればベスト作品に挙げていたのにと悔やめる。読むきっかけになったのはAsukaの図書室本館より(多謝)、ルカ・ディ・フルヴィオ『ディオニュソスの階段』。新世紀(1900年)を祝う中、自分を神だと思いこむ猟奇殺人犯が登場する。…