中村融・山岸真(編) 20世紀SF 〈2〉 1950年代 ― 初めの終わり

一巻『星ねずみ』に続いて『20世紀SF 〈2〉 1950年代 ― 初めの終わり』。表題作から始まるブラッドベリ「初めの終わり」(最高!)、ロバート・シェクリイ「ひる」、ゼナ・ヘンダースン「なんでも箱」(可愛い)他がストライクの連続で驚き。スタージョン「たとえ世界を失っても」も真面目なSFかと思って読めば、アホみたいな話しで腰抜け(めっちゃ凄いんだけど)。ディック「父さんもどき」は解説を読むと分かる、書かれた動機こそが面白い。いやでも表題作「初めの終わり」が本当素晴らしかった。老夫婦が庭で会話をしているだけなのに、たった一行でSFになっちゃうんですよね。続いて三巻にいく予定ですが、もったいなくなってきました。

20世紀SF〈2〉1950年代―初めの終わり (河出文庫)

20世紀SF〈2〉1950年代―初めの終わり (河出文庫)