なんともかんともジョルジュ・ランジュラン『蠅』。語りは重いしオチは暗いしで、しかも真相の独白、加害者の手紙が追い討ちをかける短編集。「奇跡」「最終飛行」あたりはサラッと読めて、口休めになっているかな。ミステリかと思わせて……な作風が多い中、ストレートな「安楽椅子探偵」をベストとしておきたい(三橋暁・解説はこの一編をどう考えてるのでしょ? 気になるな)。
- 作者: ジョルジュランジュラン,George Langelaan,稲葉明雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
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