ジェフリー・ディーヴァー コフィン・ダンサー

ジェフリー・ディーヴァー『コフィン・ダンサー』でもドンデン返しがあるんだろうな、と思って読んでも驚きすぎだ俺。必ず完遂させる殺し屋”コフィン・ダンサー”対四肢麻痺の科学捜査家”リンカーン・ライム”。陽動作戦に次ぐ陽動で、どちらも追いつき追いかけする面白さは前作から変わらず、いやそれ以上であることは確かだ。極上サスペンスでありつつ、安さ漂うドラマチックさも捨てがたい。物語の面白さはディーヴァー、スレイドともに並んでいるが、やはりひっくり返す上手さはディーヴァーにあり。というよりスレイドが下手だということでもある。<ヘッド・ハンター>事件は訳者の話をぜひ聞いてみたい。

コフィン・ダンサー〈上〉 (文春文庫)

コフィン・ダンサー〈上〉 (文春文庫)

コフィン・ダンサー〈下〉 (文春文庫)

コフィン・ダンサー〈下〉 (文春文庫)