渡辺一史 こんな夜更けにバナナかよ

人工呼吸器を付ける=緩やかな死を否定し、在宅で障がい者が暮らしていける術を探し求めた人たちがいた。筋ジス患者の鹿野と、それを支える24時間体制のボランティアたち。
第25回講談社ノンフィクション賞、第35回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したドキュメンタリ。筋ジス患者の寿命が延びていく中、人工呼吸器装着から、どのように生きていくのか。鹿野という男を通して見え隠れする、その模索と断片。様々な問いと不完全な答が書き連ねられるも、どうしてこんなに面白いのか。笑いあり、涙ありの凄い1冊だった。ノンフィクションが読める年になってきたんだなあ、とシミジミ。

こんな夜更けにバナナかよ

こんな夜更けにバナナかよ