昔をふり返るような語り口調が上手く、どんどん引き込ませる<<常野物語>>第2弾恩田陸『蒲公英草紙 ― 常野物語』。小説としては物足りなさを感じるけど、女性の回顧録ならこれでいいのか。だからこそ、少女の心の中心がどこにあるかによって風景が変わり、そこから絶妙な物語を生み出している。友情と恋。両方の芽生えに戸惑い、苦しむ少女を堪能できる1作でした。
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/06
- メディア: 単行本
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昔をふり返るような語り口調が上手く、どんどん引き込ませる<<常野物語>>第2弾恩田陸『蒲公英草紙 ― 常野物語』。小説としては物足りなさを感じるけど、女性の回顧録ならこれでいいのか。だからこそ、少女の心の中心がどこにあるかによって風景が変わり、そこから絶妙な物語を生み出している。友情と恋。両方の芽生えに戸惑い、苦しむ少女を堪能できる1作でした。