山田正紀 宝石泥棒

”甲虫”を守護神とする少年ジローは、愛してしまった女ランを手に入れるために、”月”を求めて”空なる螺旋”へ仲間たちと旅立った……。山田正紀『宝石泥棒』は、氏らしさが詰まっていた1作。しかし古臭さがどうしても拭えなくて、(フォローじゃないけど)当時の立ち位置を教えてくれる山岸真の解説がよく、納得させられるものだった。実にありがたい。

宝石泥棒 (ハルキ文庫)

宝石泥棒 (ハルキ文庫)