飛浩隆 ラギッド・ガール 廃園の天使 2

文庫化されたので再読。『グラン・ヴァカンス』の続編になる、前作の過去や、世界観そのものの背景を書いた中短編集。多重現実内での大規模アクションあり、近未来の生活もありとバラエティに富んでいるようで、一貫した謎や設定に魅了される。なんというか、物語そのものの想像力に脳焼け(胸焼けならぬ)を起こしたような気になる。多重現実のもつ妄想力をずっと楽しんでいる(全ての音声を小林ゆうにコーティングすれば幸せじゃないかと、本気で考えている)。

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)