家政婦のジニーが発見した、殺人者の告白日記。彼は幼年期に殺人の快楽に目覚め、また再びくり返そうとしていた。彼女は犯人の細かな手記から、奴はこの館に暮らす4人息子の1人に違いないと疑うのだが……。
新本格とメフィスト賞の間の期間、こういう作品あったよね。あったあった、と言い合いたい。この絶妙な面白いのか面白くないのか、驚きに満ちているのか満ちていないのか、実に曖昧な感じをだな……。誰か1人ぐらいからは賛同の声が来るのではないかと期待してしまう。初版時に読んでいれば年齢的にもと、今さら悔やんでもな作品だった。ああ、この微妙加減を伝えられないのは辛い。
- 作者: ブリジットオベール,Brigitte Aubert,堀茂樹,藤本優子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1997/02
- メディア: 文庫
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