誰もいない階段から聞こえる音。勝手に開くクローゼット。自殺した現場の見張り。小野不由美が手がける百物語。
毎年同じコンセプトの『九十九怪談』シリーズを読んでいるけど、小野不由美の切れ味と冷たさを体験してしまったら、もう戻れないかもね。怪談ルポ『残穢』のライターが書いたという本書。あれも長々と怖かったですね。NHKドキュメンタリ風ドラマ「怪異TV」でも怪談特集があって、「(心のわだかまりを)救うために怪談が生まれたんじゃないか」という言葉は、色々とあるバリエーションも含め、考えてしまう。
途中までは寝しなも読んでいたけど、あまりにも怖くて昼間にしか読めず、時間がかかってしまった。
- 作者: 小野不由美
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/07/25
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る