ユッシ・エーズラ・オールスン 特捜部Q 自撮りする女たち

未解決事件を専門に扱う、コペンハーゲン警察の特捜部Q。風当たりの強い中、かなめのローセが体調不良で離脱。別部署は老女撲殺事件に取りかかっているが、未解決の女性教師殺人事件に似ているとの情報がカールに入る。その上、生活保護を受ける女性たちを狙った連続ひき逃げ事件が起こり、カールとアサドは調査にのり出すが……。

作中、Coldplayの“Viva La Vida”がかかるシーンで、実際に再生して読んだのは超テンション上がって気持ちよかったあ！ どうしようもない数々の事件に、特捜部Qではローセがピンチと盛りだくさんの1冊。そこまで運命的に絡めなくてもと思ってしまうが、物語がツイストしていく様子と、今まで以上のスピード感が素晴らしい。シリーズものとして、これだけの満足感をあたえてくれるとは。

特捜部Q―自撮りする女たち― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)