森博嗣 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?

北極基地の近く、海底5,000メートルで稼働し続けるスーパーコンピュータ「オーロラ」。忘れられた存在だったが、暴走の可能性を感じた政府は、ハギリに停止を依頼する。接触もできない、データを蓄積するだけのオーロラは何を見つめているのか。

森博嗣のWシリーズ全10巻、6巻は南極編。散々先鋭化した電脳と出会ってきたハギリだけど、また違うテイストでくるから森博嗣の深さハンパないな。変わりゆく世界を受け入れざるを得ない社会をダイナミックに書いていて、それはSFではなく、私が接しているものだと感じさせてくれる。