森博嗣 四季 春

天才科学者・真賀田四季、6歳。多くの人間がその才能を知っていたが、理解できたのは本人ただ1人。しかし体と時間は、彼女にとっては遅すぎた。
子どもが生まれたので、真賀田四季みたいにならんものかと思い、久しぶりに再読。全力を出せない四季がもどかしい。少しずつでいいので、シリーズ通して読み返そう。

森見登美彦 有頂天家族 二代目の帰朝

京都は天狗と人間と狸の共存によって成り立っている。下鴨神社の糺ノ森に住む名家の三男である下鴨矢三郎は、亡き父から教わった「面白きことは良きことなり」を口にしながら京都を歩く。英国より赤玉先生の後継、二代目が急遽帰還。京都の狸たちはてんてこ舞いに。
1作目はアニメも大変いい作品だったので、シーズン2前に読んでみた。やっぱり最後までだらだらと過ごしているように思えてしまうが、盛り上がるし、とても満足してしまった。最終巻の3作目が楽しみだ。

ドン・ウィンズロウ 仏陀の鏡への道

19977年、西海岸のサンフランシスコ。鶏糞を研究する化学者を探してニール・ケアリーは、返還前の香港、そして中国へと飛ぶ。
もしかして8年ぶりに再読。ニールの成長と活躍だけでなく、裏テーマでもある”成し得なかった歴史”が前作より格段にアップ。毛沢東を継承する、偉大なる広大な中国の奇想天外さといったら。しかし本当に難しい時代だったんだなぁ。シリーズ最長にして、ニール最大のピンチ。決まり金玉が懐かしくて最高!

仏陀の鏡への道 (創元推理文庫)

仏陀の鏡への道 (創元推理文庫)