麻耶雄嵩 貴族探偵

残された孫娘のために屋敷にやってきた婿候補の3人。離れで1人が殺されていると連絡があったので駆けつけると、3人が殺されていた「春の声」。首と両腕を切断されて殺されていた女には多くの目撃証言があったが、それでは誰も容疑者になり得ない「トリッチ・トラッチ・ポルカ」。使用人を従え、事件を解決する。人は彼を「貴族探偵」と呼ぶ。
ドラマ版でTwitterがにぎわっているので読んでみた。麻耶雄嵩は7年ぶりか。しかしメルカトル鮎シリーズは読まなきゃなあと思う(だけ)。捻りすぎたトリックが懐かしく、それどうなの⁉︎ と思うものもあるけど、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」は状況を活かしたいいトリックだよね(そう思わない人もいるでしょうが)。

貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵 (集英社文庫)

山本紀夫 トウガラシの世界史 辛くて熱い「食卓革命」

世界中の食卓で消費される大量のトウガラシ。南米から始まった刺激の強いスパイスは、どのようにして世界に広まったのか?
スパイスの歴史を読みたくて購入。どうして韓国ではトウガラシが大量消費されるのか気になっていたが、そうか肉食がキーになっていたのかと納得。南米はもちろん、アジア、ヨーロッパ、それに日本でも様々な方法で食べるし、品種改良が登場する様が面白い。

森博嗣 四季 春

天才科学者・真賀田四季、6歳。多くの人間がその才能を知っていたが、理解できたのは本人ただ1人。しかし体と時間は、彼女にとっては遅すぎた。
子どもが生まれたので、真賀田四季みたいにならんものかと思い、久しぶりに再読。全力を出せない四季がもどかしい。少しずつでいいので、シリーズ通して読み返そう。