小川一水 天冥の標 1 メニー・メニー・シープ

西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープは入植から300年が経とうとしていた。臨時総督のユレイン三世による配電制限が悪化し、住民の不満は積もりに積もっていた。その中、医師カドムは《海の一統》のアクリラから連絡を受け、未知の病に遭遇するが……。

森博嗣《W》シリーズに続いて、「kindleセールで買ってしまったSFシリーズを読んでしまおう企画」第2弾。疫病の混乱と、反政府軍の戦い。そこに差別あり、セックスあり、過去の遺物ありと要素が多い1巻だな!このスケール感についていけるかどうか。この不安感は、ナウシカ原作を読んだときと同じだ。

天冥の標? メニー・メニー・シープ(上)

天冥の標? メニー・メニー・シープ(上)

天冥の標? メニー・メニー・シープ(下)

天冥の標? メニー・メニー・シープ(下)

くぼあやこ 育児百景 Slice of Life

instagramで始まった1枚の育児絵日記。はじめてのお風呂、罪悪感の離乳食、何が悲しいのか泣きやまない時間。それでも成長は止まらず、可愛いと愛しいの日々。

僕の家より先に生まれて、こういう風に成長していくのかと氏のinstagramを見始めたのが始まり。苦労もあるけど、優しいテイストで綴られる日常が、とても体と心に優しい。暖かいスープを飲んでいるような本だ。

育児百景 Slice of Life

育児百景 Slice of Life

森博嗣 つぼねのカトリーヌ The cream of notes 3

森博嗣が思考し、端的に綴る100の呟きとその補足の第3弾。著者の道筋をたどるような、今まで記述してきた文章の意味がよくわかる。森博嗣の再利用でもあるけど、小説が日記に、日記がコラムに、コラムが呟きになって、贅肉が削ぎ落とされて今が最もスタイリッシュだ。