法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー

やっとこそ読み終わった『法月綸太郎本格ミステリ・アンソロジー』。前半は癖の強さが辛いかったけど、後半6編はどれも僕語のみ。挑戦的な真犯人当ての、クリスピン&ブッシュ『誰がベイカーを殺したか?』、中西智明『ひとりじゃ死ねない』(紹介文を読まずに味わってほしい)。奇妙な密室からのレジナルド・ヒル『脱出経路』や、精神科医が担当した不思議すぎる患者の『偽患者の経歴』など、風変わりで大変面白い。

法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー (角川文庫)

法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー (角川文庫)