加地尚武 福音の少年 時の神に抗いて ― Good News Boy

2000年、”魔法使い”と”憑かれた者”の緊張は最高点に達する! 1910年の”悪魔の来訪”から続いた世界は、アメリカを中心とする廃魔法運動を中心にゼロに戻ろうとしていた。なんとしても食い止めようとするウィザード体制と、天才少年・御厨恵は衝突する。少年は、彼らが”天使”だとは考えようとはしなかったが・・・・・・。
次が最終巻なのに新キャラだしてる場合じゃないでしょう。あれもこれもどうするんだろう。そんな些細な恋愛まま事が中心ではなく、あくまでも世界の方向性が、この物語そのものだとすれば・・・・・・。
これはキャラクタにもいえる。今回6作目にして様々なキャラクタの葛藤が表にでてくるが、もっと焦らしてほしいという気持ちが隠せない。倍の情報量がほしいところだが、あくまでも<<福音の少年>>シリーズは、スピーディーな書きかたで攻めてくる。と考えると、やっぱりキャラ成長より、世界の真実を主に書いているし、その視点で読むと面白いと言わざるを得ない。

福音の少年―時の神に抗いて (徳間デュアル文庫)

福音の少年―時の神に抗いて (徳間デュアル文庫)