冲方丁 オイレンシュピーゲル 2

集合文化都市ウィーンにロシア衛星が落下。積まれていないはずの原子炉を巡り、7つのテロ組織が動き出す。ロシア特殊部隊、MPB直属捜査隊、広報部隊に振り分けられたミリオポリス憲兵大隊MPB所属の小隊3人は、それぞれ事件の全貌を探ろうとするが……。
スプライトシュピーゲル2』と合わせて読まないと、事件の全貌が大変わかりにくい事件なので、再読する価値は大いにある。キャラクタの表し方などをどう書き分けているかがよく見えてくるので、ここまでされると職人技だな、と驚かされる。スクランブル→ベロシティ→スクランブルでも、スクランブル自体がディムズデイル=ボイルドの話として読めてしまったように、天然なのかなんなのか、凄すぎる。