綾辻行人 十角館の殺人

奇才の建築家・中村青司が半狂乱の末に自殺した角島。その島に建てられた十角館へ、ミステリ研究会の面々が訪れる。そして起こる連続殺人。奇妙な館と、姿の見えない殺人犯。そこには中村青司の影が……。
知人に貸したついでに僕も旧版を再読してみた。87年刊行、僕が初めて読んだのが99年? それから数回再読はしているけど、毎回楽しいから不思議だ。大変上手くミスリードを仕掛けてくる作品で、初読では1発ネタに近い印象もあるが、再読することで技術面に驚かされる作品だ。エピローグに疑問が1つあって、また読書会で語り合ってみたい。

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)