『ルポ 貧困大国アメリカ』(感想)、『ルポ 貧困大国アメリカ II』(感想)を締め括る3部作最終章。貧困層をビジネスにする全米の1%。彼らが作り上げる政治、生活、すべてが企業体となった未来の果てにあるものは……。
世界を食いものにしていく大企業複合体ってSFゲームで悪役でしたよね? みたいな直ぐそこにあるリアル。恐ろしくも、少し格好いいと思ってしまうほどだわ。社会保障制度への考え方で「貧乏人の分まで払わなきゃダメなの!?」は正しいけど、いやそれ……の結果というか、初めて知った時はビックリしたなあ。最後に99%からの光を書いているのが少しの救いか。
- 作者: 堤未果
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: 新書
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