2008-01-27 中上健次 枯木灘 book 読書会で中上健次『枯木灘』を読む。和歌山を舞台に、ストイックに土建屋として働く秋幸の血脈と暴力を書いた”紀州サーガ”。風の気持ちよさ、太陽の痛さ、川の冷たさ……。筋立てはシンプルなものの、風土を感じさせる文章が土建屋だけあって濃厚。タイミングも作中と同じ真夏と盆が重なって臨場感たっぷり。この感覚が小説なのかなあ。枯木灘 (河出文庫 102A)作者: 中上健次出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1980/06メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 131回この商品を含むブログ (111件) を見る