須賀しのぶ 流血女神伝 喪の女王 8 (全27巻)

雪山で両親と貧しいながらも幸せに暮らしていた少女。彼女のもとへ訪れた一人の男。王子の身代わりになった。奴隷から海賊へ、そして王妃へ。掘り下げられた幼年時代。日の当たらない場所で襲いかかる過去の記憶。そして、帰る場所への逃走……。須賀しのぶ流血女神伝 喪の女王 8』が全27巻にて完結。シリーズの折り返しとなった『砂の覇王』から追いかけてきたけど、それでも長かった。10年ほど読書を続けてきたつもりでも、この”シリーズが終わる喜び”を心から味わえたのは初めて。12月30日に読んで、31日に既刊を全て買って、年末年始を潰したのもいい思い出。最終巻は物語に泣けるというよりも、読み終わってから泣けてきた。本当面白かった。読めてよかった。

喪の女王〈8〉―流血女神伝 (コバルト文庫)

喪の女王〈8〉―流血女神伝 (コバルト文庫)