雪山で両親と貧しいながらも幸せに暮らしていた少女。彼女のもとへ訪れた一人の男。王子の身代わりになった。奴隷から海賊へ、そして王妃へ。掘り下げられた幼年時代。日の当たらない場所で襲いかかる過去の記憶。そして、帰る場所への逃走……。須賀しのぶ『流血女神伝 喪の女王 8』が全27巻にて完結。シリーズの折り返しとなった『砂の覇王』から追いかけてきたけど、それでも長かった。10年ほど読書を続けてきたつもりでも、この”シリーズが終わる喜び”を心から味わえたのは初めて。12月30日に読んで、31日に既刊を全て買って、年末年始を潰したのもいい思い出。最終巻は物語に泣けるというよりも、読み終わってから泣けてきた。本当面白かった。読めてよかった。
- 作者: 須賀しのぶ,船戸明里
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 文庫
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