近未来ウィーン。人種・文化・技術が集結する国際都市ミリオポリス。警察部隊MPBに所属する3人の特甲児童たちは、それぞれの未来と過去を見つめようとしていた。しかし、またしてもテロ事件が発生。世界を震撼させる被害者。都市に眠る爆弾。その裏には”彼女たちの記憶”が深く関わっていた……。物語の終わりは、ここから始まる。
昨年末に08年度読んでよかった本として挙げた両シリーズの、最終章が開始。なんという少年漫画が好きな男の子のための小説なんだ。今まで以上に激熱な戦闘シーンの目白押しに、観客で盛り上げる電脳戦は当に圧巻の一言。2巻では書かれるであろう”妖精”たちの舞台が気になる終盤の盛り上がり。また複雑化する伏線のために、再読と一気読みをするしかない。最初から作られていたであろうプロット表は是非見てみたい。
- 作者: 冲方丁,島田フミカネ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/11/28
- メディア: 文庫
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