冲方丁 テスタメントシュピーゲル 1

近未来ウィーン。人種・文化・技術が集結する国際都市ミリオポリス。警察部隊MPBに所属する3人の特甲児童たちは、それぞれの未来と過去を見つめようとしていた。しかし、またしてもテロ事件が発生。世界を震撼させる被害者。都市に眠る爆弾。その裏には”彼女たちの記憶”が深く関わっていた……。物語の終わりは、ここから始まる。
昨年末に08年度読んでよかった本として挙げた両シリーズの、最終章が開始。なんという少年漫画が好きな男の子のための小説なんだ。今まで以上に激熱な戦闘シーンの目白押しに、観客で盛り上げる電脳戦は当に圧巻の一言。2巻では書かれるであろう”妖精”たちの舞台が気になる終盤の盛り上がり。また複雑化する伏線のために、再読と一気読みをするしかない。最初から作られていたであろうプロット表は是非見てみたい。
スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8) スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming (2) (富士見ファンタジア文庫 136-9) スプライトシュピーゲル III いかづちの日と自由の朝 (3) (富士見ファンタジア文庫 136-10) スプライトシュピーゲルIV  テンペスト (富士見ファンタジア文庫) オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1) オイレンシュピーゲル弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!(2) (角川スニーカー文庫 200-2) オイレンシュピーゲル 参 Blue Murder (3) (角川スニーカー文庫 200-3) オイレンシュピーゲル肆  Wag The Dog (角川スニーカー文庫)