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マーガレット・ミラー まるで天使のような

ギャンブルで一文無しになった青年クインは道中で、「塔」で暮らす人びとに助けを求める。心優しい修道女は別れ際に、オゴーマンという男を探してほしいとクインに依頼する。街で彼を調べると、5年前に奇妙な事件で死んでいた。結婚して、幸せな家庭を築いた男は、何故嵐の中で奇妙な死を選んだのか?
「最後の一行」にそれだよなー! と今までの読書遍歴を思い返してしまった1作(やっぱりマイケル・スレイド暗黒大陸の悪霊』は凄かったよねという暗喩です)。中盤までチンタラとしていたストーリーも、作中で言及されるように、まさに琥珀を磨いていくように奇妙さや違和感が増してきてからが面白い。蕾ではわからないけど、咲き始めるとその美しさから目が離せない。最後はその花が落ちるまで見つめてしまうような作品だった。