ブリジット・オベール マーチ博士の四人の息子

メイドのジニーが見つけたのは殺人鬼の告白日記だった。マーチ博士の四人の息子の誰かが、若い女性を殺しているというの? まさか! しかし日記と事件は重なり、殺人鬼はジニーに近づいていて……。
アル中メイドのジニーが書く日記と犯人の手記が交互に語られる構成で、狭い世界(ほぼ家)なのに緊張感は高め。文通形式になっていくの楽しかったけど、そこからボリュームがありすぎ。伏線がしっかりしているわけでもなく、2/3ぐらいになるんじゃないの? 古い作品で今読むとトリックは可もなく不可もなく。あと煽りすぎな帯はいらなーい! 超いらない!

マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)

マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)