湊かなえ 白ゆき姫殺人事件

化粧会社の美人社員が山中で殺害された。被害者と近い関係者から情報を得た週刊誌のフリー記者・赤星は、同僚の冴えない女性に注目する。事件後、その女性は不自然に失踪。数々の目撃証言がある彼女が犯人なのか?
映画の予告が面白そうだったのと、隣の妻が「ネタバレして喋っていい?」と言うので読んだ。インタビューの構成はそこそこ面白い。映像のほうは色々交えて流せるけど、Twitter的なSNSマンマローが最悪。これだけでは読めないよ。結末も唐突でしかなく、ショッキングだけど驚きではない。とか書いておいて、また湊かなえ読んじゃうんだろうなあ。あらすじがキャッチャーなんだよね。

大鐘良一 小原健右 ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験

2008年2月、10年ぶりに日本で宇宙飛行士の募集が、JAXAから発表された。史上最多の募集をかいくぐり残ったのは10名。それぞれの専門職の中でも優秀なベテランが残ったが、最終審査では意外な一面が表れる。選抜試験にNHKの取材班が密着した渾身のドキュメンタリー。
あまりの熱さに途中で止められず、一気に読んでしまった。どんだけ面白い冒険小説だよ。憧れへの思いや、リーダー論を展開しながら、不慣れな環境の中で出てくるそれぞれのキャラクター。千載一遇のチャンスを巡ってくり広げる人間模様がとにかくドラマチックで熱い。一言で伝えるなら燃え上がるように熱い。いいドキュメンタリーを探しているなら是非読んでほしい。若田光一に迫った続編もあるので、それを読みます。

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)

森博嗣 封印再度 WHO INSIDE

仏像画家・香山林水が密室のアトリエで不可解な死を遂げた。実は50年前にも、林水の父である風采は家宝「天地の瓢」「無我の匣」を前に、同じように亡くなっていたのだ。パズルをきっかけに事件に関わった西之園萌絵犀川創平だったが……。
久しぶりに再読。森博嗣ならではの密室で、2人の物語も1つの山場を迎えて、S&Mシリーズ中もっとも好きな作品だったのに……。幼稚くさいというか、飽きたというか、特別な1冊だと思っていたのに、自分の感じかたの変化にビックリですよ。私、成長しましたね(衰えたのか)。

封印再度 WHO INSIDE S&M

封印再度 WHO INSIDE S&M