岩波書店辞典編集部編 ことばの道草

岩波新書の栞で紹介された言葉の数々。広辞苑改定作業の中で発見された言葉の面白さを、この1冊に。

広辞苑に載っている面白い言葉かと思えばそうではなく、言葉の由来などを掲載する“岩波新書の栞”をまとめたものだった。枕元に置いて少しずつ読める、寝しなの言葉の大冒険。といえるほどではないか。散歩程度の道草だった。

ことばの道草 (岩波新書)

ことばの道草 (岩波新書)

ロジャー・ホッブズ ゴーストマン 時限紙幣

カジノ街のど真ん中で発生した現金輸送車の襲撃。激しい銃撃戦の末、犯人たちは120万ドルを手にした。しかしその現金が48時間後に爆発することを、彼らは知らなかった。大金を巡り、始末屋のプロ、ゴーストマンに事件を阻止するための依頼が入った……。

週刊文春ミステリーレビュー 海外編」で面白そうだと思い、手にしてみた。プロが暴れるアクション小説が時々読みたくなるんだよね。ゴーストマンの過去の銀行強盗や、プロとしての生活はワクワクしたけど、全体の空気感はちょっと違ったかな。『暗殺者グレイマン』のノンストップ感はドンピシャだったんだけど。

 

ゴーストマン 時限紙幣 (文春文庫)

ゴーストマン 時限紙幣 (文春文庫)

眉村卓 妻に捧げた1778話

余命1年。残りの時間を宣言された妻のために、夫である作家は1日1話のショートショートを書くと誓った。最後の1作を書き終えるまでの5年あまり。その中から19編と、思い出をまとめたエッセイ・ノート。

少し不思議なショートショートと、5年間の妻への想いをまとめたエッセイ。余命を告げられた最愛の人に、運命を共にしたパートナーは何ができるか、その思いが詰まっている。いい話しなんだけど、新書ってなんでもありだな。

妻に捧げた1778話 (新潮新書)

妻に捧げた1778話 (新潮新書)