早見和真 イノセント・デイズ

元恋人の家を放火し、その妻と双子を殺した死刑囚・田中幸乃、30歳。医師、幼馴染、片思い、刑務官など様々な人物を通して、マスコミ報道とは違う彼女の素顔と真実に迫る。

様々な人物のドラマと、主人公の素顔が見え隠れするミステリーっていいよね。リーダビリティ高くあっという間に読めてしまった。けどねえ……。この切なさ、書店がプッシュする気持ちはめっちゃわかる。でも好みじゃない! もっと暗さを! 痛みのあるパンチを!

イノセント・デイズ (新潮文庫)

イノセント・デイズ (新潮文庫)

中山市朗 怪談狩り 禍々しい家

中山市朗によるシリーズ第3弾。建物にまつわる怪談の数々。「新耳袋」で話題になった「山の牧場」の後日譚6話も収録。

実は怪談は寝しなに読むと怖くなったり、テンションがガタ落ちして寝れなくなるので、昼食時か、移動中に読んでいます。kindleならパッと読めるので、怪談読書が捗る。「山の牧場」は「新耳袋」を読めばいいのでは? 蛇足だった。

怪談狩り 禍々しい家 (角川ホラー文庫)

怪談狩り 禍々しい家 (角川ホラー文庫)

後藤謙次 10代に語る平成史

消費税導入、バブル崩壊政権交代、テロ、巨大地震。政治ジャーナリストの著者が目撃した平成の30年間を解説する。新しい時代へ進むために、時代の節目をふり返る。

30年といっても、項目別に書かれると違う印象がありますね。政治も自民党一本勝ちかと思えば、そんなのはここ数年の話しなんだな。海外情勢も激変していく中、しっかり足腰で立たないといけないなと思うわけです。自分の中でこの30年をふり返る時間になったことは、間違いなく意味があった。