R・D・ウィングフィールド クリスマスのフロスト

ロンドンから70マイル離れた田舎町のデントンは、いつもは静かな地域だった。しかしクリスマスを目前に、少女の失踪、銀行強盗もどきなど、様々な難題が立ち上がる。事件を対応することになったのはフロスト警部。仕事は滞り、机は何一つ片付かない。しかし誰もが一目おくのには理由があった……。

kindleのセールで安かったので久しぶりに再読。ジョークとサスペンスの緩急が上手くて、こんなにハラハラドキドキできたのか。笑いあり、涙あり、事件は意外とシリアスに展開していくので、シリーズ通して読むしかないな。どうしようもないフロスト警部に見えて、誰もが一目置いている様子のギャップが面白すぎる。

J・D・バーカー 悪の猿

「見ざる、聞かざる、言わざる」になぞらえ被害者の身体の部位を家族に送りつけてから殺す、連続殺人犯“四猿”。シカゴ警察の刑事ポーターも、長年追うことさえ叶わなかった。しかし事件は急変。四猿と思しき男がバスに轢かれて死んだ。自殺と思われた現場には日記と、被害者の一部が残されていた。

最初からトップスピードに乗れる物語も、犯人の幼少期の日記もキャッチーでグイグイ読ませる。誘拐された少女の奮闘っぷりもシンプルだけど緊迫感はあり。しかしディーバー風にしあげたプロットは全然ユーターンするみたいで、無理矢理感ありあり。そのまま直線でいってくれればよかったのに。

悪の猿 (ハーパーBOOKS)

悪の猿 (ハーパーBOOKS)

壇蜜 壇蜜日記2

壇蜜の日常、2冊目。撮影、収録。天気は雨。猫と魚とコンビニの日々。

昨年Kindleのセールで購入したら「今年最高の収穫」になったシリーズ。2冊目も変わらず淡々と暮らし、人の目を気にしつつ、とても気持ちのいいリズムで書かれる生活。日々の合間に心地よく読めるエッセイが、この歳でとても嬉しい。壇蜜日記、是非読んでください。

壇蜜日記2 (文春文庫)

壇蜜日記2 (文春文庫)