有栖川有栖 ミステリ国の人々

ミステリ国は名探偵だけで成り立っているのではなく、意外な犯人、重要な脇役、破天荒な探偵を支えるパートナーたちも住んでいる。作者でもある有栖川有栖が愛した人々を紹介する。

著者が日経新聞で連載していたものをまとめた本書。連載も読んでいたけど、kindle版がセールに入っていたので再読。喜怒哀楽、様々な感情に溢れた素晴らしいレビューで、実際に面白そうだと思った数冊を購入して読んでしまった。ガイドブックも色々あるけど、エッセイ感覚で読めるのでとても楽しい。絶版の冒険ものも少なからずあり、探すのもまたよし。平成最期の感想を書くのに、素晴らしい本にあたった。

ピーター・スワンスン そしてミランダを殺す

ヒースロー空港赤毛のリリーに声をかけられたテッド。彼は酔った勢いで妻のミランダが浮気していることと「彼女を殺したい」思いを漏らしてしまう。それを聞いたリリーは、ミランダは殺害されて当然と協力を申し出るが……。

アンソニーホロヴィッツカササギ殺人事件』が1位総なめになってしまったために、2位止まりとなった本書。流行りのサスペンスらしく迫力も勢いもあり、4人の男女がもつれ合い二転三転する一気読みの物語。結末はそこか! と多くの人が驚いたと思うが、悔しいと感じるかニヤリとするかで、その人の性格が出るのでは? 私はおいおいと笑ってしまいました。

そしてミランダを殺す (創元推理文庫)

そしてミランダを殺す (創元推理文庫)

池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題

民主党政権リーマンショック・震災を目前とした2009年。池上彰が世界のニュースをわかりやすく解説する「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズ刊行開始。

どうして再読したのか我ながらまったくもって謎。

知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)

知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)