ダグラス・アダムス 銀河ヒッチハイク・ガイド

イギリス西部のバイパス建設のため、家を壊されそうになったアーサー・デントは断固反対を貫く。数時間後、銀河バイパス建設のため、地球が消滅。宇宙人フォードの助けで、最後の地球人となったアーサーは、宇宙でヒッチハイクをすることになる。
酔っ払いの小言や、ちょっとした愚痴など、静かなジョークがくだらない。その積み重ねがリズムとして感じられてくると楽しい小説になってくる。偶然に偶然を重ねたプロットさえも、ロボットの台詞1つでどことなく楽観的に感じさせる。そこをSFとして読むかどうかで、大きく印象が変わってくる1冊だろう。SFとは思わせない珍道中ものだというのも、1つの魅力なのかしら。

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)