<<氷と炎の歌>>第2部『王狼たちの戦旗』を再読。表紙はキングズランディングでとらわれの身となったサンサ・スターク。歌を愛し、国を愛し、父と母を愛し、そしてプリンスを愛した少女。遠くない未来、歌に登場するような素敵なレディになってみせると夢見ていたが……、その運命は悲劇へと変わる。
家柄とは何か。騎士とは何か。レディはどのように立ち振る舞うのか。このプライドの高さと、演技力のないダメさは見事。しかし敵中の心を見つめる、唯一の客人でもある。クィーン・サーセイを引き立ててくれる稀有なキャラクタだ(サーセイ大好き)。いやー、第3部『剣嵐の大地』でも見事な落ちっぷりを見せてくれるが、底はもっともっと遠そうだ。
王狼たちの戦旗〈3〉―氷と炎の歌〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: ジョージ・R.R.マーティン,George R.R. Martin,岡部宏之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/05
- メディア: 文庫
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