ジョージ・R・R・マーティン 王狼たちの戦旗 (3) ― 氷と炎の歌 〈2〉

<<氷と炎の歌>>第2部『王狼たちの戦旗』を再読。表紙はキングズランディングでとらわれの身となったサンサ・スターク。歌を愛し、国を愛し、父と母を愛し、そしてプリンスを愛した少女。遠くない未来、歌に登場するような素敵なレディになってみせると夢見ていたが……、その運命は悲劇へと変わる。
家柄とは何か。騎士とは何か。レディはどのように立ち振る舞うのか。このプライドの高さと、演技力のないダメさは見事。しかし敵中の心を見つめる、唯一の客人でもある。クィーン・サーセイを引き立ててくれる稀有なキャラクタだ(サーセイ大好き)。いやー、第3部『剣嵐の大地』でも見事な落ちっぷりを見せてくれるが、底はもっともっと遠そうだ。

王狼たちの戦旗〈3〉―氷と炎の歌〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)

王狼たちの戦旗〈3〉―氷と炎の歌〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)