J・さいろー ノクターナルプレイグラウンド

J・さいろーが面白いという話を聞いていたので『ノクターナルプレイグラウンド』を読んでみましたが、これは嬉しい収穫。「クラスのみんなは、私のこんな恥ずかしい姿を知らない」というキャッチコピーに違うことない、羞恥心に溢れた奇妙な恋愛連作短編集。シチュエーションのエスカレートや処女消失連発にならず、物語は短いながらもしっかりと読ませてくれる。ノベルス二段組の300ページで1000円と高値ですが、不登校児と教師の恋を書いた「ラビット・オン・ザ・ムーン」を読めただけでも良し!
表紙の二人が絡む「スノーバウンド」は最後に収録されていますが、眼鏡っ子の都が表題作「ノクターナルプレイグラウンド」で見せた姿からの変貌に★★★★★をあげます。(2005年08月)

ノクターナルプレイグラウンド (TSUKASA MOOK 67)

ノクターナルプレイグラウンド (TSUKASA MOOK 67)